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高校野球「投球数過多批判」の危うさ。

今年もドラフト会議が開催されましたが、一方でこのような問題も提起されています。高校生投手の「投球数」に対する批判です。

20141022 001
(「中国新聞」10月22日付より)

以前にも書きましたが球数を制限しても故障防止出来るわけではありません。何故なら、投手の故障は投げ方や力の入れ方など様々な要因が絡み合って発生するものだからです。

田中将大を診察した医師が「米国人投手にひじ故障が多いのはパワーピッチングが原因」と発言。

速球派投手にとって故障は宿命のようなものです。時速150キロの球を投げれば当然のことながら腕には相当な衝撃が加わります。故障発生が多いのは大抵、速球派投手です。

昨今の「高校野球批判」にはちょっとおかしさを感じます。そもそも投球数と故障発生には直接の因果関係は現時点で証明されていないのに、それを当然の真理の如く語り、しかも高校野球の指導者に全責任を負わせようとしています。高校野球を「残酷ショー」だと非難する声も聴きます。しかし、これはあまりに感情的で乱暴ではないでしょうか。

そもそも何故、最近になって高校野球の「投球数過多批判」が起きるようになったのでしょうか。きっかけは安楽の投球数に対してアメリカの野球記者が批判を浴びせたことです。しかしそれはMLBのスカウトが安楽を狙うようになったことでアメリカでも知られるようになったからです。或いはプロ野球のスカウトによる批判も同様です。自分達が欲しい選手がケガをされては彼らの仕事上困るからです。

つまり最近の「投球数批判」はMLBやプロ野球の利益の為であり選手の為に言っているのではない、という点に注意する必要があります。よく、「高校野球が投球数制限しないのはマスコミが美談として売りたいからだ」という批判がされますが、こういう批判は五十歩百歩でしかありません。

そもそも日本の野球界には「学生野球=朝日新聞、社会人野球=毎日新聞、プロ野球=読売新聞」という図式があります。当然のことながら新聞社同士で足の引っ張り合いをすることも有ります。安易に「高校野球はマスコミの利権だ」と叩くのは危険な感じがします。

記事にはアメリカでは高校生投手が投球制限をされていると書かれています。しかし、投手の故障発生率が日米でどのくらい差があるかという厳密なデータはありません。そもそも日本の高校野球投手の故障が問題になるのは日本では孤高野球大会がマスコミで大きく報道されるからです。特にプロが注目するような投手の場合、メディアが連日、その動向を報じます。だから何球投げたとか、故障したということが明るみに出るのです。

反対にアメリカでは全国高校野球大会のようなものは存在せず、各州ごとにリーグ戦があるだけです。しかもマスコミが詳細かつ大きく報道することもありません。またMLBでは一度のドラフトで指名される選手は何百人もおりマイナーリーグも何段階もあり選手も豊富です。したがって日本のように高校出身選手が1年目から活躍するということはほとんどありませんので高校生投手の動向がメディアで大きく取り上げられることもありません。そのため故障があったとしても日本のように大きく報道され表に出にくいのではないでしょうか。

念のため、Googleで「us high school baseball」で検索しましたが情報量は非常に少ないです。

ところで私は高校野球の球数について「美談」であるとも「残酷ショー」であるともどちらの立場でもありませんし、球数制限に反対でも賛成でもありません。本当に選手の健康管理上、必要なら実施すればよいだけの話です。高校野球の多投について「日本野球の文化」であると擁護するつもりもありません。知りたいのは
「投手の故障原因が何か」
「日米での投手の故障発生率及び選手寿命の長さの比較」

など客観的な事実です。

ただ日本野球否定論者を見ていますと、球数を絶対的な指標と見て、「日本は投手を完投させるから選手寿命が短い」と一方的に断定したり、「美談か」「残酷ショー」かの「二項対立」に強引に持って行こうとするなど、あまりに感情的な傾向があります。「日本野球は非科学で遅れている」という類の批判をする人ほど、「科学的な比較データ」を提示しないまま主張続ける傾向にあります。

「マスコミはもっと高校野球を批判しろ」といいますが、選手の故障が発生する度に指導者がマスコミに責任を追及され世論からバッシングされるのでは誰も指導者をやらなくなるのではないでしょうか。これでは一種の集団リンチです。批判論者はそういうリスクまで考えて言うべきです。

高校野球の現状を「勝利至上主義」と批判する向きもありますが、エースを球数を制限することで負ける可能性も増えます。選手や監督に対して「負けろ」などと、そう簡単に言えることではありません。闇雲に批判するのではなく、この問題をどう解決するか考えてから言うべきではないでしょうか。

また昔に比べてスポーツ医学やリハビリ方法なども発達しており、故障したとしても治療することは十分可能です。闇雲なバッシングではなく故障後のケア方法など、具体的な策を唱えるべきでしょう。

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Author:sakochi2634
小学4年生だった1983年からずっとカープファンですが最近のカープは褒めると負けるので極力、褒めません。貶すとたまに勝ちます。最近はサンフレッチェやアンジュヴィオレも見てます。

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