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市民球場住民投票請求事件判決のお粗末さと重大性。

今週14日(水)、広島地方裁判所にて、「広島市民球場解体住民投票請求事件」の判決がありましたので、傍聴に行って参りました。

平たく言いますと、この裁判は、「旧広島市民球場の歴史と未来を守る会」様が、昨年9月、広島市に対して「旧市民球場解体の是非と問う住民投票の実施」を請求したところ、却下されたので、却下処分取り消しを求めて広島地裁に提訴したものです。

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裁判所の傍聴は実に16年ぶりでした。大学が法学部だったので大学の授業の一環として傍聴に行ったのでそれ以来です。さらにその際は、刑事事件の口頭弁論を聞いたので、行政事件訴訟(要するに市民が役所や政府を相手に訴える裁判)しかも判決を聞くというのは生まれて初めてです。

結果は、ニュースでも流れた通り、原告敗訴、広島市側勝訴。判決言い渡しは1分ぐらいで終了です。何ともアッケないものです。


しかし、問題は判決理由です。判決文というのは実に30ページ近くにも上りますが、これも生まれて初めて見ました。しかしこれが問題だらけです。以下の3点です。

1.法制度の不備が明らかにもかかわらず(この場合は広島市の住民投票条例)何ら指摘しない点。

2.市民球場解体に反対する声は市民の10パーセントに過ぎないと、事実誤認した点。

3.新球場(マツダスタジアム)が完成した以上、旧球場は必要ないとした点。


先ず1について。確かに現行の広島市住民投票条例では、住民投票請求の実施の裁量権は広島市長にあります。市長が住民の請求に対して「これは市政の重要事項ではない」と判断したら終わりです。しかし、これだと市長にとって都合のいい問題しか採用されないことになります。これでは住民投票条例など「有って無い」も同然です。

念のため言いますと、広島市の住民投票条例では、広島市が市民の請求を受け付けたら、今度は市民側が1か月以内に投票資格者総数(永住外国人含む18歳以上の住民)の10パーセント以上の署名を集めなければなりません。現在の数では9万5千人以上です。つまりこれ以上集まらないと重要問題と判断されず投票は実施されません。

ちなみに昨今問題になった、自治体首長や議会・議員のリコール請求は1か月以内に「有権者数総数」の3分の1以上を集めないといけません。集めれば自動的に選挙実施します。

つまり今の広島市住民投票条例は欠陥だらけの代物です(個人的には前市長のパフォーマンスに過ぎないので廃止するべきだと思いますが、あくまで個人意見です)。

そりゃあ、裁判所の第一の仕事は合法か違法かを判断することです。しかし、国や自治体の作った法制度が正当なものであるかどうかを指摘するのも司法の役割です。事実、法制度の不備を指摘した判決もいくつかありますね。

これに関しては次のような記事もあります。

旧広島市民球場:住民投票却下訴訟 「裁量権逸脱はない」 原告の請求棄却(毎日新聞広島版)

次に2番。これは完全な事実誤認、もっと言えば捏造です。そもそも、広島市は市民に対して「市民球場の解体に賛成ですか、反対ですか?」などという質問の仕方はしていません。「市民球場跡地をどうしたらいいか?」という質問をしているのです。私は広島市のアンケートに「サッカー場にしてください」と書いてメールしましたが、「解体に反対」とは書いていません。

そして3番。これも耳にタコが出来るほど聞いた声ですが捏造です。そもそも、「広島市内にサッカー場を建設します」と公約したのは秋葉市長です。そして「サッカースタジアム推進プロジェクト」を立ち上げ、広島市は市民球場をサッカー場化するための計画案まで作りました。

さらに昨年3月には市民球場サッカー場化を求める2万3千通の署名が請願書として広島市議会に提出されています。

つまり今回の判決は完全なるお役所仕事です。何度も言うように裁判所は基本的には合法・違法のみを判断するところですので。

しかし、これは重大な問題を孕んでいます。これは裁判の判決ですから、判決文で書かれた内容は事実として確定してしまいます。しかしながら、ここに書かれた内容は事実ではありません。

「市民球場問題」はまだまだ続くわけですが、誤った事実は訂正し、正しい事実を拡散しなければなりません。

もっというならば、この市民球場問題は、広島市・経済界・マスコミが一体となって推進した計画であるので、広島のマスコミにとってはタブーです。しかし、繰り返し訴え続ければ、いずれは全国メディアが市民球場問題をめぐる利権構造について報道するでしょう。つまり、

繰り返し訴え続けること

これが大事なのです。


追記

以外にも地元テレビ局が詳しく報道してますが、御用新聞よりも球場問題の本質を見抜いています。

旧市民球場 "解体 住民投票で賛否を"訴え退ける(YouTube)

「球場問題タブー」は一歩一歩、崩れつつあります。


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マツダの正式名が”市民球場”なのも...

 鞆の浦の埋め立て訴訟で工事差し止めを命じた広島地裁だっただけに期待していたのですけど古い野球場の価値を認めるまでには行かなかったのでしょうかね、残念です。 市長が代わって跡地利用再検討委員会が来月から始まるのでその行方が決まるまで工事を止められれば良かったのですけど。 でも私も諦めずに訴えて少しでも行政を良い方向に動かせればと思っています。 仰る通り地元マスコミの”球場問題タブー”は少しずつ無くなりつつあるみたいですし。

風早様

球場解体阻止という目の前の目標は達成できませんでしたが、球場問題を明らかにするという、大義は少しづつ前進しつつあるように見えます。

これが唯一の救いですね。
プロフィール

sakochi2634

Author:sakochi2634
小学4年生だった1983年からずっとカープファンですが最近のカープは褒めると負けるので極力、褒めません。貶すとたまに勝ちます。最近はサンフレッチェやアンジュヴィオレも見てます。

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