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市民球場跡地にサッカー場建設を訴える前に知るべきこと(2)

資料よりの抜粋の続きです。


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広島市民球場跡地問題を考える上で取り組むべき問題
~広島県及び広島市の「二重行政」を始めとする諸問題を考える~


その2:県及び市の財政問題について

A.「実質公債費比率」これは自治体財政の健全性を示す指標としてよく用いられる指標である。平たく言うと「財政規模に対する償還金の割合」である。

        平成22年度「実質公債費比率」    
広島県     14.2%
広島市     15.6%

【参考】
25%以上: 財政健全化団体(平たく言うと「イエローカード」)
35%以上: 財政再建団体(平たく言うと「レッドカード」)


【平成18年に財政破たんした北海道夕張市のケース】
平成17年  28.6%
平成18年  38.1%


B. 県及び市の標準財政規模(地方税収入+地方交付税収入)
       地方税    地方交付税    標準財政規模
広島県    2768億円   1873億円    4641億円    
広島市    1970億円   395億円     2365億円        

(いずれも平成24年度予算案より)



その3:スウェーデン議会に於ける国民参加制度を試験的に導入

北欧諸国は20%を超える消費税を導入し、尚且つ国民に対して高いサービスを提供するため国民の4分の1が公務員となっている。
ここで大事なことは、なぜそのような制度が成立しうるのか、である。

A. スウェーデン議会に於ける法案制定時の情報公開及び国民参加制度

・スウェーデンに於いては政府が法案を議会に提出する際、以下の手続きを踏むことが義務とされている。
:SOU(政府の諮問委員会に於ける審議の報告書)の刊行
:レーミス(政府の調査委員会に対して国民各団体が意見を表明する権利)

まずは、広島市に於いて球場跡地問題に限定して、以上の制度を試験的に導入することを提案したい。

 【参考文献】 村井誠人『スウェーデンを知るための60章』(明石書店、2009年)





4.まとめ

市民球場の存廃が問題となった際、当時の広島市は「老朽化のため維持費が掛かる」「新球場が完成したので市民球場は不必要」として、解体を強行し、一部地元メディアもそれを支持した。
しかし、広島には様々な問題が存在するのであり、球場問題は単純に上記二つの理由だけで片付けられる性質のものではない。
例えば、球場解体・閉鎖によって広島市内中心部の衰退・荒廃が進んでいる可能性が高く、それによる経済的損失も含めて議論するべきである。

球場問題を論じる際には
「現在の広島にどのような問題が存在するか」
「その解決のためには何が必要なのか」
「戦後60年以上の間、あの場所が広島と市民にとってどういう意味を持つ場所であったか」

この3つの視点がなくてはならない。

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市民球場跡地にサッカー場建設を訴える前に知るべきこと(1)

広島市中心部にサッカー場建設を訴える声は以前からあります。最近もサンフレッチェのサポーターズ・カンファレンスで本谷球団社長が

専用スタジアムの件については、サンフレッチェ広島後援会、広島県サッカー協会、サンフレッチェ広島の三者でスタジアム建設について協議をしており、今後、行政窓口担当と協議を進める予定です。決して後退しているわけではなく、松井市長になって半歩くらい進んだ状況です。

と発言しております。


一方、広島市民球場跡地の問題も市議会や検討委員会で議論中ですが、まとまった案が出来そうにない状況です。

以上の問題については幣ブログにて何度も論じて参りました。

さて私は、「広島市の諸問題解決のためには球場跡地にはサッカー場」という立場を貫いていますが、それは次のような問題があるからです。

サッカー場建設を訴える前に、まずはこのような問題があることを広島市民に知らせるべきだと考えます。以下は私が関係者に配布する資料として作成した物からの抜粋です。


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広島市民球場跡地問題を考える上で取り組むべき問題
~広島県及び広島市の「二重行政」を始めとする諸問題を考える~

はじめに

広島市民球場跡地(以下、球場跡地)利用問題については以前から「サッカー専用スタジアム」及び「多目的スタジアム」等、スポーツ施設建設を求める声は広島市民の中に多くある。
しかし、いきなりスタジアム建設を主張しても反対又は抵抗が多いことは、過去の経験上明らかである。
そこで、まずは広島県及び広島市(以下、県と市)に現在ある問題を洗い出し、その解決を訴えるという方法をとるべきである。
さらにスタジアム建設の際には財政という問題が圧し掛かってくるが、県と市の財政状況についても正しく知ることが必要である。
また、球場跡地問題を契機として住民参加及び議会・役所・住民による双方向の対話システムを導入し定着させる必要もある。



その1. スポーツ分野に於ける「県と市の『二重行政』問題」

A.  現在、広島市内にはいくつもの屋外スポーツ施設が存在し、県と市が別々に所有している。

           広島県所有             広島市所有

野球場      広島県総合グラウンド野球場      マツダスタジアム   
陸上競技場    広島スタジアム            広島ビッグアーチ
ラグビー場    広島県総合グラウンドラグビー場    広域公園第二球技場


このうち、野球場については「プロ野球=広島市」、「アマチュア野球=広島県」という住み分けが出来ているが、その他のスポーツについては、タブっているケースが目立つ。

さらにサッカーの試合に関しては専用場がないため、ビッグアーチ、広域公園第一球技場、広島スタジアムと、3か所に分かれて開催されている。


B. スポーツ施設の維持費について

広島市所有「広島広域公園」及び広島県所有「広島県総合グラウンド」はいずれも維持費が利用料収入を上回るという「赤字状態」が続いている。

             管理維持費     利用料収入
広島広域公園       3憶8289万円     1億5265万円

広島県総合グラウンド   7676万円       1486万円


注1:出展は県と市のホームページより。数値はいずれも平成22年度決算。
注2:広島広域公園には4430万円のコンサート収入があった。
注3:広島県総合グラウンドには別にコカ・コーラウエストより年間500万円の命名権料が入る。


C. 広島広域公園の利用率(平成20~22年度、単位は%)

               20年度    21年度    22年度 
ビッグアーチ全体       35.2      35.2     45.3   
ビッグアーチ(芝生)       68.3      73.0     90.1
  ビッグアーチ(トラック)   24.9      24.1     27.2
  第一球技場         71.8     85.0      81.3
  第二球技場         48.3     60.8      64.1
  テニスコート        68.1     67.8      63.1

ビッグアーチ全体では利用率は向上しているが陸上トラックは依然として30%を下回っている。

参考1:(省略)

参考2:広島県内にはプロ野球開催可能球場は5か所あるが(マツダ、呉、福山、三次、尾道)、J1リーグ戦開催可能サッカー場は存在しない。また、中国地方全体でもJ1開催可能サッカー場は鳥取バードスタジアムのみである。


D. 球場跡地問題での県及び市の協力を推進する必要性

:「二重行政」解消に向けた県及び市合同研究会発足(2月14日)
:中央公園内には県及び市の施設が両方存在する(例:広島県立体育館、広島市立中央図書館など)ため両者の調整が不可欠である。
:球場跡地は県庁の目の前に存在する。そして広島市内中心部の衰退:空洞化は県にとっても痛手であり重大問題である。

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(続く)


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Author:sakochi2634
小学4年生だった1983年からずっとカープファンですが最近のカープは褒めると負けるので極力、褒めません。貶すとたまに勝ちます。最近はサンフレッチェやアンジュヴィオレも見てます。

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